事例8:配達ドライバー(大手配送会社)の事故率などを低減させたい

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法人・個人事業主向けで過去に対応したビジネスに関して、問題・課題と解決に向けた事例の概要を簡潔にお伝えさせていただきます。

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事例8|配達ドライバー(大手配送会社)の事故率などを低減させたい。

相談内容:

ある大手配送会社の支店長の方から、相談者の支店の事故率が関東でワースト3に入るということでした。事故というのは車での事故や誤配、紛失などもすべて含みます。毎朝、全体集会を行って事故防止策の意識合わせを行っているが、少しでもよくしていきたいという相談でした。

※配送スタッフ約30名

解決策・提案:

この大手企業の支店長で実際に配送経験のある方はあまりいないそうです。そういう方の理想のドライバーを掲げて押し付けようとしても、心に響かないはずです。経験したことないからです。仮に私が視察したぐらいで何かを提案したとしても同じだと思います。

それでどうするかといえば、ドライバーの中には自他ともに認める優秀な方が何人か必ずいらっしゃいます。そうでない方も必ずいます。

その中で、優秀だと思われる方のどんなところが優秀なのか、どういう行動をしているから優秀な成果を出しているのか、何を注意して行動しているのか、必ず行っていることは? 絶対しないことは?などをモデリングしていくことです。

優秀な人のコピーをたくさん作るために、優秀な人の頭の中を可視化して、それを言葉にしてまとめていくことです。

まとめますと…

優秀な人は、配送ドライバーとして何を重要業務と捉えて、どのような考え方でどう行動しているのか? その重要業務を遂行することで実際にどのような成果を出しているのか? を中心にして数カ月間をかけてまとめていきました。
その間、視察したり、社員さんに対してインタビューしたり、配送車に同乗したりして、徹底的にモデリングを行いました。

組織の問題点としては、ドライバーとして一体、何が重要業務なのか、の洗い出しができていないこと、問題点ばかりあぶり出していて、優秀な人がどういう手順で配達しているのかの精査を行っていないこと、重要な業務を行った時に得られる数字的な成果がない、という3点です。

これらの組織的な課題を解決するには、優秀な人のコピーがたくさんできるような手順や考え方がまとめられた、可視化できるシートが必要です。

そして、配送ドライバー用の可視化ができる評価シート(成果・重要業務・スキル・勤務態度がすぐに理解できて、事前に本人に渡せる仕様のもの)を作成し、社内で運用を開始いたしました。

 

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